法定12ヶ月点検、法定24ヶ月点検とは?
- 2014/11/7
- 車検の基礎知識

法定12ヶ月点検とは
車を安全に運転するためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。
しかし、これとは別に義務づけられているのが法定12ヶ月点検です。
法定12ヶ月点検とは、車を購入してからちょうど1年後におこなう点検を言います。
車検のように受けなければいけないわけでもなく、強制ではありません。
でも今後車を安全に乗っていきたいならぜひ受けるべき点検のひとつと言えます。
購入してから一度も車のメンテナンスをしていない方はとくに受けるべきでしょう。
なぜなら、車は購入して1年もすると細かな不具合が出てくるからです。
ホイールや車体の傷・へこみなどは目視で確認することもできますが、エンジンオイル漏れなど、車の心臓部にあたる小さな部分は専門知識がないとわかりません。
こうした目に見えないところを点検し、場合によって修理や整備をおこなうのが法定12ヶ月点検の目的です。
法定12ヶ月点検は、車を購入したディーラーまたはカー用品店などで受けることができます。
プロの整備士に任せられる分、自分で点検をおこなうより安心感があります。
法定12ヶ月点検では、およそ26項目をチェックします。
ディーラーなどによっては独自に点検する項目もあります。
特に法定12ヶ月点検で入念にチェックされるのがブレーキなど駆動関連です。
ブレーキの遊びが適正か、すり減っていないかなどを確認します。
これらは事故にもつながりかねない大切な点検項目です。
お店でしっかりチェックしてもらいましょう。
例えば、NISSANの法定12ヶ月点検では下記のような項目となっています。
エンジン回り | エンジンオイル | オイルの漏れ |
---|---|---|
冷却装置 | 冷却水の漏れ ファンベルトのゆるみ、損傷 |
|
排気ガス 測定等、 エンジン |
排気ガスの状態(排気ガスの色/CO、HCの濃度) エアクリーナーエレメントの状態(汚れ、詰まり、損傷) |
|
電気装置 | 点火装置 | 点火時期 ディストリビュータのキャップの状態 スパークプラグの状態 |
バッテリー、 電気配線 |
バッテリーターミナル部のゆるみ、腐食 | |
ブレーキ回り | ブレーキペダル | 遊び、踏みこんだときの床板とのすき間 ブレーキの効き具合 |
パーキングブレーキ | 引きしろ(踏みしろ) ブレーキの効き具合 |
|
ホース、パイプ | 漏れ、損傷、取り付け状態 | |
マスタシリンダー、ホイールシリンダー、ディスクキャリパ | 液漏れ | |
ブレーキディスク、ブレーキパッド | ディスクとパッドのすき間 パッドの摩耗 |
|
ブレーキドラム、ブレーキシュー | ドラムとライニングのすき間 シューの摺動部分とライニングの摩耗 |
|
ハンドル回り | パワーステアリング装置 | ベルトのゆるみ、損傷 |
動力伝達装置 | クラッチ | クラッチペダルの遊び、切れたときの床板とのすき間 |
プロペラシャフト、 ドライブシャフト |
連結部のゆるみ | |
トランスミッション、 トランスファ |
オイルの漏れ、量 | |
タイヤ、足回り | タイヤ | タイヤの状態(空気圧、溝の深さ、異常な摩耗) |
ホイール | ナットとボルトのゆるみ | |
排気ガス防止装置 | エキゾーストパイプ、 マフラー |
取り付けのゆるみ、損傷 |
※ 参考ページ
法定24ヶ月点検とは
新車を購入して1年後でおこなうのが法定12ヶ月点検ですが、その後さらに2年経過(ナンバー登録から数えて36ヶ月)したときに受けるのが法定24ヶ月点検です。
ちょうど車検と同じ時期になってしまうこともあるため、混同される方も少なくありません。
しかし、車検と法定24ヶ月点検はまったく別物で、点検項目も少々異なっています。
車検は陸運局や工場で点検と整備をおこない、車が安全なことを証明するための検査です。
一方の法定24ヶ月点検は、車検を受けるために必要な事前チェックと言うことができます。
法定24ヶ月点検は12ヶ月点検とほぼ同じです。
新車を購入したディーラーや、全国にあるカー用品店で受けることができます。
車検を受けるための点検を位置づけられているため、法定12ヶ月点検と比較して倍以上の点検項目があります。
法定12ヶ月点検では26項目ですが、およそ56項目ほどが決められています。
ディーラーによっては独自点検が実施され、さらに点検項目が増えていることもあります。
法定24ヶ月点検ではマフラーなど排気関係、エンジン、室内点検、タイヤ・ブレーキ点検と非常に幅広い項目をチェックします。
車をまるごと一台チェックすると言っても良いでしょう。
とても大切な項目ばかりですので、法定24ヶ月点検で不具合があった場合、すみやかにパーツの交換および修理をおこなうことが大切です。
特に排気とエンジンの不具合は故障につながります。
後回しにせず、法定24ヶ月点検と同時に改善することをおすすめします。
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